最も多い在留資格は○○!?日本の外国人受け入れの現状

 
こんにちは。ビザ行政書士の中楯です。
今回は、どのビザを持っている外国人が多いのかというお話をしたいと思います。

ビザの種類は27種類。その構成比は

日本に中長期滞在している外国人は、2015(平成27)年の統計で223万2189人となっております。
ビザ別に見てみると、TOP10は以下のとおりです。

在留資格(ビザ)  人数 構成比
1  永住者 700,500  31.4%
2 特別永住者 348,626 15.6%
3  留学 246,679 11.1%
4  技能実習 192,655 8.6%
5  定住者 161,532 7.2%
6 日本人の配偶者等 140,349 6.3%
7  技術・人文知識・国際業務 137,706  6.2% 
8  家族滞在 133,589 6.0%
9  技能 37,202  1.7% 
10 特定活動 37,175 1.7%

永住者が構成比3割を超え、ぶっちぎりの1位です。
特別永住者も合わせると半数弱が永住者ということになります。
次いで留学、技能実習と続きます。

特筆すべきは増加率!

ここで、対前年比の増減率を見てみます。

在留資格(ビザ)  人数 対前年増減率
1  永住者 700,500  +3.5%
2 特別永住者 348,626 -2.7%
3  留学 246,679 +15.0%
4  技能実習 192,655 +14.9%
5  定住者 161,532 +1.2%
6 日本人の配偶者等 140,349 -3.4%
7  技術・人文知識・国際業務 137,706  +12.1% 
8  家族滞在 133,589 +6.0%
9  技能 37,202  +11.5% 
10 特定活動 37,175 +32.8%

ほぼすべて増加していますね。留学生や技能実習生は15%ほども増えており、
日本で学ぶ外国の方は非常に多くなっています。
この爆発的増加の後押しとなっているのが、東南アジア諸国からの来日です。
詳しくは別のコラムにて紹介しますが、ベトナム、ネパールを始めとする諸国から、日本で勉強しようとここ数年で多くの人が入国しています。

就労ビザの受入状況は?

さて、上の表の中で、いわゆる「就労ビザ」と呼ばれるものは、
青色で書いてある「技術・人文知識・国際業務」と「技能」です。
その他の就労ビザは、「経営・管理」、「教育」、「興行」などありますが、
いずれも構成比で言うと1%以下です。
したがって、就労ビザを持っている外国人は、そのほとんどが「技術・人文知識・国際業務」をもっているということになります。
次回のコラムから、「技術・人文知識・国際業務」を徹底的に解説して行きたいと思います。