一般貨物自動車運送業新規許可取得の要件とは?【人の要件:常勤役員の法令試験】

この記事は【の新規許可を取得したい方向け】の記事です。
前回の運転手で人の要件としては一段落つきまして今回は人の要件としての番外編で常勤役員の法令試験についてです!
ただ番外編と言っても許可取得の要件ですので、要チェックです!!

常勤役員の法令試験

この常勤役員の法令試験は申請を提出した後に実施され、この試験にパスしないと申請書の審査が開始されません。許可取得においてターニングポイントとなるものです。ですので、どの常勤役員が受験するかが重要になってきます。
下記で詳しく実施要項を確認しましょう!

試験が実施される申請事案

  • 一般貨物自動車運送事業(特別積合せ貨物運送をする場合を含む。)の経営許可申請
  • 一般貨物自動車運送事業(特別積合せ貨物運送をする場合を含む。)の事業の譲渡 ・譲受、合併及び分割(一般貨物自動車運送事業の許可を取得している既存事業者 が存続する場合は除く。)、相続認可申請
  • 特定貨物自動車運送事業の経営許可申請

受験者

申請人本人(申請者が法人である場合は、許可または認可後、申請する事業に専従する業務を執行する常勤役員1名を受験者とする。)

法令試験の実施方法

  • 法令試験は、隔月(奇数月)で実施されます。
  • 初回の法令試験は、原則として許可申請書等を受理した月の翌月以降に実施。法令試験の実施予定日の10日前くらいに、申請者あてに通知されます。
  • 不合格の場合、翌々月に1回に限り、再度受験可能です。
  • 再試験において合格点に達しない場合は、却下処分とされます。ただし、当該申請に ついての取下の願いがあった場合は、この限りではありません。

出題範囲及び設問形式等

出題の範囲:貨物自動車運送事業法、貨物自動車運送事業法施行規則、貨物自動車運送事業輸送安全規則、貨物自動車運送事業報告規則、自動車事故報告規則、道路運送法、道路運送車両法、道路交通法、 労働基準法、自動車運転者の労働時間等の改善のための基準、 労働安全衛生法、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律、下請代金支払遅延等防止法
設問方式:◯☓方式及び語群選択方式
出題数: 30問
合格基準:出題数の8割以上
試験時間:50分

その他の注意事項

参考資料等の持ち込みは不可となっております。ただ法令集が参考資料として配布(書き込み不可。試験終了後に回収。)されます。

まとめ

常勤役員の法令試験について見ましたが、出題範囲も広く合格基準も高めです。以前までは自分で作成した参考資料の持ち込みが可能だったのですが、不可となり参考資料として法令集が配布されますが、試験時間が50分で30問なので、予備知識なく法令集のみでは試験にパスするのは難しいです。出題範囲は運行管理者試験と重なるところがありますので、運行管理者の資格を持つ役員が受験されると合格の可能性が高まりますので、人員選定については注意が必要です。