【起業家インタビュー】伝統ある商業施設に入ったことで得たものは?/サラダボウル専門店WithGreen武文智洋_02

インタビュアー/カメラマン 若林哲平

若林:これまでの多店舗展開の順番を教えてください。

武文:神楽坂が2016年5月、2店舗目のマロニエゲート銀座が2017年3月。北千住マルイが2017年9月、東急たまプラーザが2017年11月、そして横浜ジョイナスが2018年3月にという順番で出店しています。

サラダボウル専門店WithGreen 代表取締役武文智洋さん

若林:これからの店舗展開のご予定を教えてください。

武文:大崎に2018年7月。これは大型店舗。WithGreenとしても、初めて少しお酒を出すような、Grill&Saladっていうかたちにしようかなと思っています。
そして、田町に2018年10月を計画しています。

サラダボウル専門店WithGreenの店舗展開

  • WithGreen 神楽坂店:2016年5月
  • WithGreen マロニエゲート銀座(旧:プランタン銀座):2017年3月
  • WithGreen 北千住マルイ店:2017年9月
  • WithGreen 東急たまプラーザ店:2017年11月
  • WithGreen 横浜ジョイナス店:2018年3月
  • WithGreen 大崎ガーデンタワー店:2018年7月
  • WithGreen msb田町店:2018年10月
若林:この順調な店舗展開のきっかけとして、2店舗目のマロニエゲート銀座(旧プランタン銀座)がやはり大きかったですか?

武文:すごく大きいですね。やっぱり、路面だけではなくて、そういう伝統がある商業施設に入れたっていうことによって、社会的信用力っていうのが上がったんでしょうね。いろんなところから出店しないかっていうお話が来るようになったので。5坪のすごい小さなお店なんですけど、大きかったかなと思います。

WithGreenマロニエゲート銀座(旧:プランタン銀座)

若林:マロニエゲート銀座以降の出店オファーは、自分からというよりは向こうから?

武文:そうですね。
本当に最初は出店場所を探すのに一苦労して、この1店舗目の神楽坂の場所を探すのに、もう東京中歩きまわって、いろんな不動産会社と話して、なんとか1店舗目を見つけた。2店舗目のマロニエゲートに行くまでも、いろんなデベロッパーさんだったりとか、不動産屋さんと話して。飲食って立地ってすごく大事なので。
そのいい立地のところに誘致してもらえたりとか、お声がかかるって、すごく大事なこと。でも実績がない限りって、ほとんどないので、そんな誘致の話っていうのは。初めはすごく本当苦労しましたけれども、この2年間やっていく中で、5店舗出して、比較的ジョイナスだったりとか、マロニエゲートだったりとか、マルイだったりとか、結構商業施設というのに出せることができたので。それで本当に誘致もいただけるようになったかなという感じですね。

WithGreen北千住マルイ店

若林:かなり速いペースで拡大できた理由はどのように考えていらっしゃいますか?

武文:一番初めの融資がきっかけでしょうね。ここは、もう本当に大きいなと思います。金融機関も、どのぐらいこの会社はキャッシュを持ってるのかなとか、2回目以降の融資でも見るんですよね。そのときにカツカツなのと、手許に余裕資金がありますよっていうのは、全然違うと思います。

ヒト・モノ・カネの苦労はやはりある

若林:それだけ良い商業施設から声もかけていただける秘訣はなんでしょう?

武文:まず、サラダ店のプレイヤーがあんまり多くないというのが一番大きいと思います。今後ドンドン外国人の方も増えてきますし、ベジタリアンの方も増えてくる。
社会として健康経営への関心が高まっているという意味では、サラダだったり、そういうものの重要性というのは、すごく高くなってくると思うんですけれども、そんな中で1000円前後の価格でリーズナブルに、野菜を、サラダを提供している場所って、おそらくWithGreenぐらいしかないんじゃないのかなと思っていて。だからこそ、誘致してもらえるんじゃないかなとは思っています。

若林: UberEatsにも取り組まれていますね?

武文:本当に初めは店舗を基本的にずっとやっていたんですけれども、今年から、2018年に入って、デリバリーも考えるようになって。
サラダってデリバリーとすごく相性が良くて、基本温かくなきゃいけないというものではないですし、何か例えば麺系のように伸びるっていうこともないので、特に相性がいいんですよね。で、始めてみようと。
今後は、このデリバリーを拡大していきたいですし、今まず考えているのは、23区とか山手沿線とか、コアなところは、WithGreenのサラダボウルを全てデリバリーで届けられるようにできるといいなと思っていますね。

若林:ここまですごく順調に行っているお話を中心に質問してしまいました。当然ご苦労もあったと思いますがいかがですか?

武文:僕が性格上、苦労を苦労とあんまり感じないんですけど・・・
何だろうな。ヒト・モノ・カネってよく言いますけど、そこはやっぱり苦労してますね。

まず、ヒトのところ。比較的飲食店の中では、サラダボウル専門店って、働きたいなと思ってもらえる人が多い分野かなとは思うんですけれども、それでも僕らの中でまだ教育の仕組みだったり、採用の仕組みっていうのができていないので、早く退職してしまう子が出てしまったりとか、そういった採用も、なかなかうまく初めはいかなかったりとか。苦労をしてきたなという感じが、この2年間はありますね。

モノでいうと、例えば、葉物が台風で手に入らないっていう状況。結局僕らはレタスなどの葉物が手に入らないと営業ができないので、本当に色々な方と話をして台風の時期とかを乗り越えてきたっていう、このモノのところですね。

あとは、カネ。まずうちみたいな飲食の場合、1店舗につき2000万はかかってくるんですけど、出店のスピードが比較的早いのでこの早いステージで、どういうふうに資金調達をしていくのかっていうのは、苦労したところです。

若林:順調に行ってらっしゃるようで、水面下でかなりのトライアンドエラーが。

武文:トライアンドエラーは、もうずっとですよね。
本当によく思うんですけど、5個、10個やって1、2個うまく行けば恩の字だなと。

10店舗、20店舗、30店舗になっても大丈夫な仕組をつくっていく

若林:トライアンドエラーというところでいうと、資金調達をお手伝いさせて頂いた時に、初回の打ち合わせで、ご自身で調査された立地候補のエリア分析も入っているかなりしっかりした事業計画書を見せていただいて非常に驚きました。トライの前に誰よりも綿密な調査をされるからこその、この順調な店舗展開があるのかと思いますがいかがでしょう?

武文:(初回出店の)神楽坂店では、目の前の通りに1時間何人通るのか。晴れの日、雨の日、土日、平日、全部数えました。実際に、じゃあその店舗、昔のその以前の店舗に何人人が入っているのか。じゃあ近い状態のサブウェイが500メートルから1キロメートルぐらい離れたところにあるので、そこの店の前でも何人通って、何人入っているか、全部数えましたから。

若林:正直な話、飲食の出店で、ここまで自力でやれる方はほとんどいないので非常に驚きました。これはもう、何とか成功してもらわなきゃと強く思いました。

武文:最初は1階で探していて、でも賃料がなかなか高くて、すんなり1店舗目で出せるような価格じゃなくて。たまたま2階って話があって。じゃあ2階をどう成功させるのかっていうのは、しっかり考えなきゃいけないなというのは思ってましたね。

若林:神楽坂店に先日おじゃましたんですけど、満席で外国人のお客様も多くて。
最初のプランからそこは緻密に準備されたところが実を結びつつあるのではないでしょうか?

武文:今ちょうど3年目ですけれども、ここまでをいわゆる創業期だと思っていて、あとの半年でしっかりと基礎を作るというのは大事かなと。最後もう一つグッと基礎固めをして10店舗でも20店舗でも、30店舗になっても大丈夫な仕組をつくっていくというのが、すごく大事かなというのは思っていますね。

投稿者プロフィール

若林 哲平
若林 哲平
融資・補助金を軸としたスタートアップ支援を専門とする行政書士。認定支援機関として、日本政策金融公庫と連携し、多くの起業家の支援を行う。特にNPO法人職員の経歴を活かしたソーシャルビジネスの立ち上げと資金調達には定評がある。
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