今月5月15日、こんなニュースが出ていました。
「茨城で廃材燃え黒煙、学校に影響」
廃材の中にはパソコンやタンク、廃棄物処理法で言えば金属くずや廃プラスチック類が含まれていたということですので、これは有害な物質が含まれている可能性もあります。
早く収束して付近の住民の方が安心できるようになることを願っています。

廃棄物処理法では廃棄物を保管するには非常に厳しい許可基準があります。
金属や廃プラスチックなど、それぞれ何を(品目)、どこまで(量)、どのように(保管方法)、保管するのかを事前に行政に対し申請し、積替え保管という許可を取る必要があります。
この許可を取るには自治体によって多少違いはありますが、住民説明会や住民の同意が必要になるほか、保管量や保管方法が環境に悪影響を及ぼさないかについて騒音や振動、水質汚染や大気汚染などいろいろな視点からみた事業計画を提出しなければなりません。
おそらくですが、今回の事故はこの申請した際の事業計画とは異なる保管方法をとっていたり、許可で認められた量以上の廃棄物を保管していたのではないかと考えられます。
今は廃プラスチックが中国などで受け入れストップしている影響で処理に困っている業者さんは沢山いますが、法令遵守のうえ適正処理、適正保管がされないとこのような事故が増えてしまいます。
業者さんだけでなく、我々廃棄物を出す側としてもちゃんとした業者さんに処理を委託するとか、そもそも廃棄物を少なくするとか、意識を高めていく必要がありますね。