先日、廃棄物業界の最前線を感じる事ができる場所に行ってまいりました。
環境展などの展示会にいってきたわけではありません。
よりリアルな場所です。それは全国産業廃棄物連合会。
全国産業廃棄物連合会とは
全国産業廃棄物連合会、廃棄物業界では略して全産連といわれますが、正式には公益社団法人 全国産業廃棄物連合会といいます。
産業廃棄物の適正処理を推進し、国民の生活環境の保全と産業の健全な発展に貢献することを目的として昭和53年に創立されました。
なんと僕が生まれた年と同じ。環境系行政書士として運命感じます。
産業廃棄物の適正な処理体制の確立のために全国の処理業者の組織化、経営基盤の整備、研修会の開催、処理技術の研究、福利厚生制度や保険制度の充実、専門誌の発行など事業を展開している全国組織です。
そこに何をしに言ってきたのかというと、その下部組織である全国産業廃棄物連合会青年部様にお呼びいただき、会議のオブザーバーとして参加させていただいたのでした。
全国産業廃棄物連合会青年部とは
全産連の下部組織と言っても、参加されているのは全国の有名な廃棄物事業者の社長様ばかり。
特に今回は正副会長、後半は全国青年部幹事会というまさに全国トップレベルの皆さまが集う会ですので、大変緊張しましたが、それ以上に非常に得るものも多い会でした。
環境省の調査では、廃棄物業界は市場規模5兆円、産業廃棄物の処理業者数は11万社を超えますが、全国から業界を代表するような社長様が集まり、廃棄物業界をより良い業界にすべく、長時間に渡り議論を重ねているのを体感できたのは行政書士という立場からも非常に勉強になることばかりでした。
廃棄物業界の課題
廃棄物業界は非常に多くの課題を抱えています。
世界的にリサイクル率が普及してくる中での経済の圧迫、なくならない不適正処理や不正輸出、法律と実態の乖離、業界に根付くイメージなど業界全体で取り組まなければ解決できない課題が山積みです。
しかし、実際にこうして自分たちのいる業界を良くしよう、より良い環境を後世に残していこうと、非常に忙しい業界のトップランナーたちが意見を出し合って、そして実行しているのです。
正直、一番驚いたのがその熱量でした。自分の会社が良ければいいと思う参加者は1人もいなくて、業界を良くしていかねばならないという使命感の強さに、僕達行政書士も間接的にでももっともっと環境行政に貢献していかねばならないと決意を新たにしました。
改めて僕達行政書士は、行政と事業者との間にたち、法的な側面を中心にサポートし、法の目指す社会を実現する仕事なんだと感じています。
事件は現場で起きているではないですが、法律の勉強とあわせて、こうして現場に触れ、最新の情報を蓄え、個人的に目指す環境系行政書士への道を極めていくべく研鑽していきたいと思います。