音楽事務所アミューズが東京・品川のホテルで「WA!」を開催しました。
しかけたのはサザンオールスターズなどが所属する音楽事務所アミューズ。「日本には外国人向けのエンターテインメントがない」との問題意識があり、構想を練り始めた。夕食後から終電までを意識し、最も遅い公演開始時間を午後8時とした。アミューズ総合研究所の辰巳清主席研究員は「観光、宿泊、エンタメを一緒に楽しむモデルケースにしたい」と話す
(夜遊び経済、日本も盛り上げ 外国人にライブやショー:日本経済新聞)
政府の予想を上回る外国人旅行客をいかに取り込んでいくかという課題に対する一つの方向性として、ナイトタイムエコノミー(夜遊び経済)が注目されています。
観光客の増加という背景
昨年の3月、政府は訪日外国人観光客数の目標人数を倍増させ、2020年に4千万人との目標を掲げ、オリンピック以降の2030年には6千万人とすることを決めました。
街を歩いてもここ数年、外国人を見かけることが大変多くなったのは都心で活動する皆さんも感じられていることではないでしょうか?
政府は30日、訪日外国人観光客の拡大に向けた具体策をまとめる「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」(議長・安倍晋三首相)を開き、訪日外国人観光客数の目標人数を倍増させ、平成32(2020)年に4千万人、42(2030)年に6千万人とすることを決めた。
(政府、訪日外国人目標を一気に倍増 2020年=4000万人、2030年=6000万人(1_2ページ) – 産経ニュース)
観光資源の多い東京では外国人観光客は日中は観光で大忙しですが夜になると様相は一変します。
夜のエンターテイメントの少なさから街を出歩く外国人観光客は日中に比べて激減しその多くはホテルで時間を過ごしていると言われているのです。
せっかく増加している外国人観光客を日本の経済活動に取り込めていない、と長い間その問題点が叫ばれてきました。
海外の夜遊び状況と日本の違い
一方、海外を見てみると、ニューヨークやロンドンでは地下鉄が24時間運行し、インフラを整えることでナイトタイムの充実を図っており、ナイトタイムエコノミーに対する一定の成功を収めていると言われています。
突然の告白になりますが(笑)、実は私は行政書士業の他に現役のミュージシャンとしても活動を行っており、年に数回海外での公演を行っています。
ニューヨークやロンドンでもこれまで何度もライブを行ったことがある経歴を持っています。
海外の公演でいつも驚かされるのは、ライブハウスやクラブがあるいわゆる盛り場に乱立するバーは、深夜にも関わらずどこも大抵満席という盛況ぶりであることです。
クラブの入り口は常に列が作られています。平日の深夜にもかかわらず、です。
それは日本の深夜の時間帯には決して見ることのない光景です。
その光景を目の当たりにすると、確かにこの環境に慣れている外国人観光客が日本での深夜の時間を退屈に感じるというのも頷ける気がします。
行政書士とナイトタイムエコノミーの深い関係
行政書士は許認可のプロフェッショナルの資格であり、その許認可手続きは2万種類以上あると言われているほど多岐に渡ります。
実は、キャバレーなどの風営法に関連する許可、深夜0時を過ぎてお酒を提供する飲食店は届出が必要な「深夜酒類提供飲食店」、深夜、お酒を提供し遊興を提供するライブハウス・クラブなどに対する「特定遊興飲食店営業許可」など、行政書士の関わる許認可は、ナイトタイムエコノミーを構成する事業と密接な関係があるのです。
今後の展開に注目
今年に入り自民党は各関連団体の意見の吸い上げと反映を検討するためナイトタイムエコノミー議連を発足させました。
記事では、
政府は年内に夜遊び経済の底上げに向けた検討会を設け、交通インフラや立地・残業規制などの問題の解消を急ぐ。
夜遊び経済、日本も盛り上げ 外国人にライブやショー :日本経済新聞
とされており、今後、事態は一気に展開していくと予想されており、今後も展開に目が離せません!