パラレルキャリアって誰でも作れるの?

「これからは複数の名刺を持とう」「パラレルキャリアを構築しよう」そんな言葉をよく耳にしますが、パラレルキャリアってそもそも何なのでしょう?

副業とパラレルキャリアの違いとは?

パラレルキャリアって副業とは違うの?そんな疑問を持たれる方もいるのではないでしょうか?

wikipediaによると・・・

ピーター・ドラッカーの著書によると、歴史上はじめて人間の方が組織よりも長命になったために、人は組織のみに頼らず、それとは別に第2の人生を始める必要が生じたという。その第2の人生のひとつがパラレルキャリアである。

近年のパラレルキャリアの論調は、軸足はあくまで本業の会社におき、社外活動であっても何らかの形で本業に結びつけることを意識し、社外との関わりを作ることを指す場合が多い。この点が、本業と全く関係ない仕事を時間外に行う副業と異なる点だ。パラレルキャリアを推奨することで、企業は従業員の教育コストと時間を省いて従業員に新たなスキルを習得させることが可能になる。(wikipedia:パラレルキャリア)

このように、狭義では「本業をベースに社外活動を何らかの形で本業に結びつけるようなキャリア」のことをパラレルキャリアと言いますが、最近は、兼業・副業もまとめてパラレルキャリアと表現することが多いようです。

・ジャパンとは?

実は日本政府もずいぶん前から、このパラレルキャリア構築を支援してくれているんです。
(ちなみに政府の提言でもパラレルキャリアという言葉を広義の意味で使用しています)

中小企業庁経営支援部創業・新事業促進課 経済産業政策局産業人材政策室 という長ーい名前の部署では、こんな提言が2017年3月に出たばかりです。

兼業・副業を通じた創業・新事業創出に関する調査事業  研究会提言 ~ パラレルキャリア・ジャパンを目指して ~

ニュースや新聞でもたまに見かけますが、第二次安倍内閣では、日本再興戦略という成長戦略を掲げています。

日本再興戦略においては KPI(重要業績評価指標)として、「開業率が廃業率を上回る状態にし、開業率・廃 業率が米国・英国レベル(10%台)になることを目指す」こと、また、補助指標として、「起業活動指数1を今後 10 年間で倍増させる」ことが目標として掲げられている。

ところが実態は・・・

近年における日本の開業率は、微増傾向にあるものの 4~5%を推移しており、 日本再興戦略に掲げる目標の達成に向けて、より一層の取組が必要である。特に、起業活動 指数については、3.8%(2014 年度)と OECD 諸国の中でも最下位であり、加えて、創業に 全く関心がなく、むしろネガティブに捉える傾向があるとされる「創業無縁層」の割合が 70.9%と欧米諸国と比較して非常に高いため、社会の創業に対する意識改革、起業環境の見 直しが不可欠となっている。

なんと!起業活動指数はOECDの中でいまだに最下位。
しかも日本国民の7割が創業に対し否定的という数字が出ています。
私自身のFacebookでは起業している人が非常に多いような印象を受けていましたが、Facebookは自身の嗜好に近い情報が集約されてしまうせいかもしれません。

パラレルキャリアが日本経済を救う!?

ところで起業家とパラレルキャリアにどんなつながりがあるのでしょう?「兼業・副業を通じた創業・新事業創出に関する調査事業  研究会提言」では、「このような創業に対する意識・環境の一つの解決の方向性として、兼業・副業の促進が考 えられる」と考えているようです。

兼業・副業とは、一般的に、収入を得るために携わる本業以外の仕事 を指すが、創業促進の観点からみると、兼業・副業の促進によって潜在的創業者が増大し、 文化や意識に根ざし、中長期的な解決が必要であると考えられていた「創業を考える人その ものが少ない」という日本の課題解決に大きく貢献する可能性があると考えられる。 日本の起業移行比率3、計画対起業比率4は G7 諸国内で英国に次ぐトップレベルであるこ とから、兼業・副業を通じた潜在的創業者の増加による開業率の押し上げ効果は高いと予想 される。総務省統計局「平成 24 年度就業構造基本調査」5(以下、「就業構造基本調査」)に よると、全就業者のうち副業をしている就業者は約 234 万人(3.6%)、副業を希望する就業 者は約 368 万人(5.7%)である。あくまで試算ではあるが、仮に、副業希望就業者の 10 人に 1 人(約 37 万人)が新たなビジネスを始めたと仮定した場合、開業率を約 14%押し上げ ることとなり、それによる創業促進効果は非常に大きい。

簡単にまとめますと「パラレルキャリアが日本の起業を促進する!」ということですよね。(だいぶ簡略化しましたが・・)

たとえ小さな一歩でも、これまでと異なる軸足を持って、価値観を広げ経験を積んでいくことが良いスパイラルを生み、実際の起業につながるということは弊所のお客様を見ていても非常にうなづけます。

いきなり起業は難しくても、新しいチャレンジをしてみるということであれば、かなりハードルが下がる気がします。

話が脱線してしまいましたが、この提言に謳っている「パラレルキャリアジャパン」とは、

誰もが望めば兼業・副業ができ、前述の施策等を通じて、国が兼業・副業の促進を図ることで、パラレルキャリ ア16を望む者を初め、兼業・副業を通じて創業等を実現したいと考えている者の創出及びそ の創出を促進する民間事業者等を応援する社会

と定義されています。

企業に対しどのようにパラレルキャリアに柔軟な体制を求めていくのか。
その浸透にはまだ時間がかかりそうですが、労働力が激減すると言われている昨今、すべての労働者を大切に、1人1人がその価値を上げ続けることができるような施策はどんどん展開してほしいなと思います。

×パラレルキャリア

ところで、小さな例で申し訳ないのですが、弊所の特徴の1つに「パラレルキャリアを推進しよう」というものがあります。

例えば資金調達チームの武田は、融資や補助金などをバリバリこなす行政書士ですが、LITEというインストのバンドメンバーでもあり、平均で月に1,2回は国内外にツアーに行っています。下の写真は先日の上海ライブらしいですが、ライブがsold outなことがしょっちゅうあるし、もしかしたらすごい事なんでは・・

音楽と行政書士というと一見共通点は無さそうですが(笑)、ミュージシャン向けのお金のセミナーをライブハウスで開催したり、ミュージシャンやアーティストが活用できるJLOPという人気の補助金申請が得意だったり(自分のバンドで申請して採択されて、ツアーに行って報告書まで出しているのでめちゃくちゃ説得力がありますよね)と、非常に良い形で循環しています。

ちなみに海外ツアーの移動中にスカイプでミーティングもこなす頑張り屋さんです!

副代表の若林も4人のお子さんのお父さんとして主夫と副代表という立場をこなしていますし、私自身も広報というバックグラウンドをベースに在宅勤務させてもらっています。このため、ChatworkSalesforceや、MFクラウドといったツールを活用しながら柔軟なスタイルが認められており、非常に働きやすい職場です。

1人1人が多様なスキルを持ち、それを社内でシェアしていくことで、個人としても、法人としても、将来的なリスクヘッジになるのかなと個人的に感じています。

 

パラレルキャリアについては引き続き少しずつ書いていきたいと思います。

 

 

 

投稿者プロフィール

白石 華都
白石 華都
GOAL MAGAZINE/広報
東京都生まれ、岡山育ち。在宅勤務と小学生・幼稚園児の子育て中。補助金申請やNPO/社団設立の書類作成の傍ら、GOAL MAGAZINEの運営に取り組んでいる。家族で日本のお城をめぐり、石垣を眺めたり、キャンプでたき火をじっと眺めたりするのが癒し。