スタートアップの新たな必読書【0 to 100 会社を育てる戦略地図】

いつも優秀なスタートアップをご紹介いただいているプロトスター株式会社COOの山口さんの最新著作が秀逸なのでご紹介します。

これは「起業のファイナンス」に続く新たなスタートアップの必読書です!

スタートアップ成長請負人

筆者の山口豪志さんは、クックパッドのIPOに貢献し、ランサーズの3人目のメンバーとして同社の成長に貢献した方。

スタートアップ成長請負人とも呼べるキャリアを歩んでいます。

以下、筆者山口さんのプロフィールです。

茨城大学 理学部卒。06年から日本最大料理レシピサイト「クックパッド」を運営するクックパッド株式会社にて、広告事業・マーケティング事業の創成期より参加、2009年の同社IPOにトップセールスにて貢献。12年より3人目の社員としてランサーズ株式会社に参画し、ビジネス開発部部長として大手企業との事業提携・協業、広告企画の販売開始などを実行。その後、社長室広報チームリーダーにて、クラウドソーシング業界の普及啓蒙活動に尽力。2015年1月デフタパートナーズのアクセラレーターとして、インキュベーション施設である横浜グローバルステーションの管理運営とベンチャー企業向けに育成プログラムを提供するなど、活動領域を拡げる。2015年5月に株式会社54を創業。常時約30社のスタートアップ企業のアドバイザーとして事業戦略策定、BtoBアライアンス支援、広報部門立ち上げ等のコンサルティングを行う。2016年9月より全国50箇所をめぐる[事業スタートカンファレンス]を開催。日本全国で事業を創る創業・新規事業創造のキッカケを提供するイベントを実施。総勢1300名を越える動員を得る。2017年7月よりプロトスター社へ参画。
プロトスター株式会社 _ 挑戦者支援インフラを創るより引用)

上記の経験をベースに、会社の0から100(上場)まで成長段階ごとのやるべきこと、留意点等がまとめられているのが【0 to 100 会社を育てる戦略地図】です。

【0 to 100 会社を育てる戦略地図】の秀逸なところ

【0 to 100 会社を育てる戦略地図】では、会社の成長段階を次のように分けていますが、

  • <→0>起業前夜
  • <0→1>顧客の発見
  • <1→10>商品の完成
  • <10→30>採用と組織づくり
  • <30→50>新規事業開発
  • <50→100>上場に向けて

フェーズごとの注意点がわかる。

たとえば「起業のファイナンス」ではフェーズではなく、課題やキーワードごとの章立てになっていますが、この本はスタートアップが辿る成長段階ごとの章立てになっています。
この切り口が斬新で非常にわかりやすいのです。

フェーズごとに起こりがちなHardThingsと、その問題解決の判断基準を提示してくれるので、まだ上場していないスタートアップあるいは、未上場会社のビジネスマンであれば、誰にでも刺さる内容になってます。

あるフェーズでは必要だが、あるフェーズでは不要なことがわかる

たとえば、多様性(ダイバーシティ)の話。
僕はダイバーシティはどのフェーズにおいても重要なことだと誤解していました。しかし、フェーズによってはダイバーシティが成長の阻害要因にもなり得るとのこと。
これは新たな気付きでした。

非常にフラットで幅広い視点

クックパッドやランサーズでの実体験に偏ることなく、わかりやすい例が示されていて、再現性が高そうな書き方がされています。
トピックスも各フェーズごとのマーケティング、採用、新規事業開拓、オフィス選びまで幅広く触れています。
営業寄りのCEOや、技術寄りのCEO、財務寄りのCEO、様々あると思いますが、自分のキャリアパスからでは思い至らない落とし穴にも気付かせてくれるのではないでしょうか?

まさに起業の戦略地図

読み進めていくと、今、自分がどのフェーズにいるのか、現在地がわかります。

次に自分が置かれているフェーズの先のフェーズで起こり得ることが結構具体的に書かれています。
経由地や目的地での課題がわかる、まさに起業から上場までの戦略地図です。

まだお読みでない起業家・ビジネスマンはぜひご一読ください。

投稿者プロフィール

若林 哲平
若林 哲平
融資・補助金を軸としたスタートアップ支援を専門とする行政書士。認定支援機関として、日本政策金融公庫と連携し、多くの起業家の支援を行う。特にNPO法人職員の経歴を活かしたソーシャルビジネスの立ち上げと資金調達には定評がある。