省エネ補助金を実際に申請したから分かる申請準備のポイント

エネルギー使用合理化等事業者支援事業って一体何?

平成29年5月30日(火)に新しい省エネ補助金が発表されました。

公募情報 _ 平成29年度 エネルギー使用合理化等事業者支援事業 _ SII 一般社団法人 環境共創イニシアチブ

補助金の名称は「エネルギー使用合理化等事業者支援事業 」。
通称「省エネ補助金」です。
LEDや高効率空調、冷凍冷蔵庫など一定以上の省エネ効果のある設備を入れ替えるときにかかる費用の一部が補助される補助金として過去6年続いている補助金であり、予算総額は約234億円。採択率はなんと50%以上と言われる注目度の高い補助金です。

補助金の内容

エネルギー使用合理化等事業者支援事業は、下記の2つに大別されています。

  1. 「工場・事業場単位での省エネルギー設備導入事業」
    • 工場・事業場単位で基準となる省エネを実現するために支出した「設計費」「設備費」「工事費」が補助対象になります。
  2. 「設備単位での省エネルギー設備導入事業」
    • 既存設備を基準を満たした省エネルギー設備へ更新し、省エネが達成出来た場合に「設備費」が補助されます。

対象機器

設備更新の対象設備は以下の10個となっています。
意外と身近な設備が含まれているのです。

  1. 高効率照明
  2. 高効率空調
  3. 産業ヒートポンプ
  4. 業務用給湯器
  5. 高性能ボイラ
  6. 高効率コージェネレーション
  7. 低酸素工業炉
  8. 変圧器
  9. 冷凍冷蔵庫
  10. 産業用モータ

補助金額

気になる補助金額ですが、区分によって以下のように設定されています。

区分 上限 下限
工場・事業場単位での省エネルギー設備導入事業 15億円 100万円
設備単位での省エネルギー設備導入事業 3,000万円 50万(中小企業、個人事業は30万が下限)

補助対象事業者

法人、個人と幅広く申請が可能です。

募集期間(2017年)

平成29年5月25日(木)~平成29年6月26日(月)12:00【必着】です。

補助対象期間

事業開始日:交付決定日 ※8月下旬が予定されております。
事業完了日:原則、平成30年1月31日(水)まで。

申請準備のポイント(設備単位での省エネルギー設備導入事業)

今回は「工場・事業場単位での省エネルギー設備導入事業」に比べ、申請のし易い「設備単位での省エネルギー設備導入事業」(以下「設備導入」)についての申請準備のポイントをお伝え致します。

賃貸の場合の所有者の承諾

申請者が店子である場合等、申請者の所有ではない建物、土地等に設備を設置する場合に所有者に事前承諾を得ておきましょう。申請時に「設備設置承諾書」への印鑑を頂く必要があることも伝えておきます。

現地の設備調査

設備導入においてはまず現時点で設置されている既存の設備の性能を確認する必要があります。照明やエアコン等、既設の設備の写真を撮るなどしてメーカー、型番等を控えます。と言っても、広い店舗や工場の場合、自分自身で実施するのはかなり骨の折れる作業。設備購入予定先の業者さんとご相談の上、現状把握に来てもらえると良いですね。

3者見積もりの業者連携

既設の設備の性能確認と共に、省エネの基準を満たす設備の見積もりを開始します。見積もりは1者だけでなく「3者見積もり」が必要になります。3者の見積もりを取得した上で最も価格の安い業者を選定する必要があり、申請時にも3者の見積もりは提出必須書類になります。

カタログの取り寄せ

見積もりが確定したら、既設設備との省エネについての性能比較が必要になりますので、性能一覧が掲載されているカタログを取り寄せます。

代理申請

3者見積もりを取って最も価格の安い業者さんは、補助金の代理申請者となることも可能です。ここでも業者さんへ申請代行を行って頂けるかどうか相談をしてみましょう。

登記簿謄本など必要書類を集めたら後はシステムに登録するだけ!
システム入力は省エネの自動計算が入っているとは言え、細かく煩雑な作業です。
申請には余裕を持って早めに取り掛かることをお勧めします。

まとめ

省エネ補助金の申請は3者間での見積もりなど設備業者さんとの連携が大事になります。申請システムも簡易に改善されてきているとは言え専門的で分かりづらいところも多いです。ただ今回から見積もり選定業者による代理申請も認められることになりました。早めの準備はもちろん大切ですが、餅は餅屋ということで業者さんに一式を依頼するのも賢い選択かも知れませんね。

補助金を使って古い照明や冷蔵庫、エアコン等を一新できるチャンスです。
しっかりと準備を行って機会を逃さないようにしたいですね。

投稿者プロフィール

武田 信幸
武田 信幸
1981年生まれ。千葉県出身。
スタートアップ期の銀行融資や補助金等、資金調達の専門家。
行政書士の傍らインストロックバンド「LITE」のギタリストとしても活動している。行政書士業と共に年2,3回の海外ツアーをこなす「行政書士×ミュージシャン」のパラレルワーカー。