体験者が語る!保証付き融資における【信用保証協会の面談】とは?

2014年のことですが、弊社行政書士法人GOALでは、いわゆる保証付き融資(東京都の制度融資)を受けました。
その際、共同代表として、東京都信用保証協会の面談を体験しました。
その他にもお客様の保証協会付き融資の保証協会担当者との面談に一部同席した経験はありましたが、自社のこととなると、結構ビクビクしまして・・・(笑)
「何を聞かれるのだろう?」と緊張したのを覚えています。

そのときの恐怖体験(?)から、信用保証協会の面談とはどんなものか、スタートアップの皆様にお伝えします。

都道府県の信用保証協会とは?

そもそものおさらいですが、

とは、「信用保証協会法」に基づく公的な機関です。
「保証協会」とか「協会」などと呼ばれています。

はじめて金融機関から融資を受ける場合や、まだ金融機関との付き合いが浅い場合に、都道府県の信用保証協会の「保証」を付けることがほとんどです。
信用保証協会の保証が付くことにより、万が一返済が滞った場合に、借り主に代わって信用保証協会が金融機関に立て替え払いを行います。
信用保証協会の保証がつくことにより、金融機関が融資をしやすくなり、また事業者側も融資が受けやすくなるのです。このように保証協会が保証をする融資のことを【保証付き融資】かと【マル保】などといい、都道府県の制度融資や、区市町村の融資あっせん制度などがそれにあたります。

なお、保証付きでない融資のことをプロパー融資といいます。

信用保証協会の面談とは?

信用保証協会との面談は、はじめて保証付き融資を使う場合に、信用保証協会の保証審査の一環として行われます。
下記の融資の流れの中で、青の部分です。

(「東京信用保証協会_ご利用の流れ」より引用)

面談は最初だけ

保証付き融資は繰り返し利用することができます。
2回目以降の申し込みの場合には面談は不要となります。
2回目以降、申し込み金融機関が1回目と違っていたとしても、面談は不要です。
最初が重要で、最初が大変なのです。

面談ではどんなところを見られるの?

面談では主に次のような点を見られていると感じました。

  • 代表者自身が事業のディテールやお金の流れをきちんと把握しているのか?
    (代表者自身が詳細な質問について適切に答えられるか?)
  • 過去の経歴
    (不審な点はないか?)
  • 代表者と取締役・株主等その他関係者との関係性
    (怪しい人はいないか?)
  • 不正な取引や不法な行為はないか?
    (必要な営業許可等は取得しているか?)
  • 通帳と事業計画書または試算表等との整合性はあるか?
    (怪しい契約や取引はないか?)
  • 売上や入出金サイクル、支出の内訳
    (返済原資がきちんと確保できるか?)

公的な機関ですので、法令違反がなく、事業継続に支障がないかどうかを書類上でチェックする、というスタンスです。
当然ながら、VCやエンジェル投資家の見方とはまったく角度が異なります。

面談の中身

面談の内容は、事業内容等によって大きく異なりますが、コアな部分としては次の通りです。

融資申込内容の確認

記載した保証依頼申込書等の書類の内容の確認が行われます。

経歴の確認

最終学歴〜〜直近までの経歴について質問があります。
経歴中における勤務先の社長の名前を聞かれたケースもありました。
会社設立の経緯・創業の理由なども聞かれます。

 

役員・株主構成

役員と株主の構成や代表との関係性などが確認されます。
面談の後、ヒアリング内容を元に、保証協会担当者はデータベースをチェックします。
役員や株主日本政策金融公庫が株主の過去の問題を理由にNGを出すケースは少ないですが、保証協会が株主の過去の問題を理由にNGを出したケースはたまに耳にします。

事業内容

事業内容について、比較的細かく聞かれます。
事業内容の詳細について、代表者自身が把握していることが問われます。
もし部門ごとに役員が分担している場合には、別の役員が担当している旨をきちんと説明し、役員(特に経理・財務)が同席できるように準備しておきましょう。

 

必要な資格・営業許可の確認

飲食業や美容業、不動産業など、営業許可が必要な業種については資格や営業許可の確認が行われます。

賃貸借契約

事務所や倉庫等の賃貸借契約が適正に結ばれているか確認されます。

お金の流れや費目の内訳について

ここが一番時間をかけて確認されるところです。
事業計画書や決算書、試算表と通帳を照らし合わせながら、お金の流れや使い方等に不審な点がないか確認します。
金額の大きい取引や支出の内容や、PL・BS上の科目、諸支払い振り、入出金のサイクルについて確認されます。
きちんと返済原資が確保できるか?=貸し倒れすることなく、返済が継続できるか?が確認されます。

まとめ

と、ここまでだいぶ怖い感じでお伝えしてしまいましたが(苦笑)、きちんと準備していけば問題ありません。
行政書士法人GOALにご相談頂ければ、事前準備をサポートします。
(問題は最小限になろうかと)

資金調達ご検討中の方は、下記フォームよりどうぞお気軽にご相談ください。

 

投稿者プロフィール

若林 哲平
若林 哲平
融資・補助金を軸としたスタートアップ支援を専門とする行政書士。認定支援機関として、日本政策金融公庫と連携し、多くの起業家の支援を行う。特にNPO法人職員の経歴を活かしたソーシャルビジネスの立ち上げと資金調達には定評がある。